その砂漠には恐ろしくも悲しい人食いの一族が住んでいました。
『ハイテンション』のアレハンドロ・アジャが贈るスラッシャー・ムービー。
『ヒルズ・ハブ・アイズ』
監督・出演・製作 基本情報
監督:アレハンドロ・アジャ
出演:アーロン・スタンフォード/キャスリーン・クインラン
製作:2006年/アメリカ
『エルム街の悪夢』『スクリーム』シリーズの生みの親、ウェス・クレイヴンが手がけた『サランドラ』(1977年)のリメイク作品。クレイヴンはこの作品で製作に名を連ねています。
監督は 『ハイテンション』のアレハンドロ・アジャ。←めちゃめちゃ、きっつい作品なので、グロ耐性がある方にしかオススメできません。血しぶきが芸術的。
『ヒルズ・ハブ・アイズ』も『ハイテンション』に劣らず、かなりグロテスクで痛々しい描写が満載の仕上がりです。スラッシャー好きな人にはオススメ。(そうじゃないじゃない方はご注意を)
あらすじとメンバー紹介
登場人物が多いので、ざっとまとめました。
長年勤めた警官を退職したボブは、銀婚式を記念して、妻と家族とともにキャンピングカーでカリフォニアへ向かう旅に出ていました。
旅のメンバーは、
- 元刑事のパパ:ボブ。高圧的な性格。
- その妻であり、みんなのママ:エセル。家族思い。
- 娘その1:リン。一児のママ、ダグのなだめ役。
- 娘その1の旦那さん:ダグ。ボブと犬猿の仲、奥さんにボブの愚痴や嫌味を連発。
- ダグとリンの赤ちゃん:キャサリン。愛らしい。
- 息子その1:ボビー。好奇心旺盛、妹に意地悪してみたい年頃でもある。
- 娘その2:ブレンダ。ちょっと反抗期で難しいお年頃。かわいい。
- ワンコ:ビューティ&ビースト
っていうメンバーです。
旅の途中、立ち寄ったガソリンスタンドで、その店主から「近道」を教わる一家。 しかし、この店主がそもそも怪しい。何か「秘密」を持ってる。(「耳」も持ってる。)
2時間は短縮できるという話のうのみにして、一家が近道を走っていると、
車はパンクして、岩に衝突して大破。
修理は不可能、携帯電話は圏外。
砂漠のど真ん中。
出典:http://www.imdb.com/title/tt0454841/mediaviewer/rm1823586304
さあ、どうする?
一家は無事に砂漠を抜け出せるのか?
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感想(ネタバレあり)
砂漠で立ち往生…。
ボブはさきほどのガソリンスタンドに戻り、電話を借りてレッカー車を呼びに行くことにし、ダグはそのまま先に進んで助けを求めに行くことに。
残された家族たちは、何が起ころうとしているのか、まだ知らない。 ダグとボブを心配しているものの、まだ余裕があり、談笑しながらみんなでご飯を食べたり。
しかし、そんな彼らの様子をうかがう何者かの影が…。
そう、
その砂漠には、度重なる核実験の結果、異形となった恐ろしい食人一家の暮らす丘があったのです。
犬が走ってどこかに行っちゃったら、フラグですよねぇ…。
突然走り出した犬を追いかけるボビー。
あぁ、やばい、やばいよう。ボビーがやばいよう。 と、思いながら見ておりましたら、
ワンコの悲しい鳴き声が聞こえてきて、腹を裂かれて絶命しているワンコのビューティが横たわっていました。 慌てたボビーは走って、滑って、転んで、失神。
そこに現れる人影。
食われるのか?ここでボビーが食われるのか?
と、思ったら、とりあえず大丈夫でした。
赤いパーカーを着た少女、ルビーが守ってくれていたのです(´▽`)
ダグは歩いて行った先で、巨大なクレーターに捨て置かれた車の群れを発見。
のんきに、ぬいぐるみとか釣竿なんか持ってきて「トワイライ・トゾーンみたいだったよ~。」なんて言ってますけれど。
それって、被害者の車ですから。あなたたちと同じ(><)
一方、ガソリンスタンドに向かったボブはすでに奴らに捕まっています。
徐々に、何者かの手の中にはまってゆく一家。やつらは長年の実績と経験と積んだチームワークを武器としており、一方の一家はごくごく一般人なので、なすすべもない。
出典:http://www.imdb.com/title/tt0454841/mediaviewer/rm1840363520
キャンピングカーに入り込んだ異形の男が、美少女ブレンダに涎を垂らしながら近づき、襲い掛かる。
一家の注意をそらすために、離れた場所で炎が上がると同時に響き渡る悲鳴。
燃やされていたのは、なんと、ボブ・パパでした。
燃やされているパパに駆け寄って、助けようとする一家をよそに、キャンピングカーでは引き続き、ブレンダがやつらに襲われてます。ペットのインコも頭からパクリと食べられちゃう(><)
キャンピングカーでの異変に気付いたリンが車に駆け戻り、娘のキャサリンを助けようと立ち向かうも、襲われて殺される。
娘たちと孫を助けようとしたエセル・ママも殺される。
赤ん坊はさらわれる。
立ち上がるダグ。
出典:http://www.imdb.com/title/tt0454841/mediaviewer/rm144283904
凄まじい惨状に、ここまでは一方的にやられるだけだった一家は一気に反撃に出る。
高圧的な舅に逆らえずに、奥さんにグチグチ言ってるだけだった軟弱なダグが別人のように変わるのですよ。妻を殺された哀しみに浸ることなく、 娘を取り戻すために、やつらに立ち向かい、戦う。
やつらに捕まえられ、
やつらの食糧保管庫らしき箱の中に放り込まれ、
切り取られた被害者たちの腕や足に囲まれても。
斧で指を切り落とされても。
頭に星条旗を刺された舅の焼死体を目の当たりにしても!!(←なに、このデコレーション!)
ダグはあきらめずに立ち向かってゆく。
もうだめだと、観てる側が何度も思う展開だったけれども、彼は死なない。やつらを一人、また一人と倒していく。
血の海に落ちた眼鏡を拾って颯爽とかけるシーンでは、当初は全然気づかなかったのですが、実はダグがハンサムだったこと気づいてしまいました。
一方、パートナーのビューティーを無残に殺されたビースト君も大活躍。
容赦なくやつらの喉元にくらいついてゆきます。 頑張れ、ワンコ!
ブレンダ&ボビーのコンビも忘れてはならない。 ボビーもすっかり成長し、へたれた顔を見せずに妹を背後に守りつつ、協力し合って、奴らを倒す。
そして、息子くんを守ってくれた赤いパーカーの少女ルビーちゃん。
彼女は普通の女の子としての暮らしにあこがれていたんだろうね。精一杯のおしゃれをしていて、赤ん坊を愛らしく思う人間らしい心を持っています。
奴らに赤ん坊を殺させないために、彼女にも戦いがありました。 自分の命を捨てて、奴らを道連れにして崖から身を投げるシーンは、なんとも切ない気持ちになりました。
なんとか生き延びたダグ、キャサリン、ボビー、ブレンダ、ビースト。
ほっとひと息、と行きたいところですが、そうは問屋が卸さない。彼らを遠くから双眼鏡で見つめる”誰かの目”がありました。
さて、彼らは本当に助かるのか? という、不穏な余韻を残して作品は終わります。もちろん、 続編があります。
まとめ
『ハイテンション』はけっこう前に観ていたのですが、『ヒルズ・ハブ・アイズ』はなかなか手に取れずにいました。
借りようかな、どうしようかな、やっぱり止めようと、その繰り返しで。と、いうのも、私はホラー好きですが、身体的に痛い描写は得意ではなく、『ハイテンション』がとっても痛すぎる映画だったので、観る勇気が出なかったのです…。
本日、ようやく観ることができました。
異形の被爆者が人肉を食する、という内容なので、ツタヤでは自主規制して取り扱いがないそうです。冒頭の、奇形の赤ん坊の写真がリアルだなぁと思ったのですが、あれは本物。ベトナム戦争の枯葉剤の影響を受けたせいなのだとか・・・・。うへぇ!!
以上、『ヒルズ・ハブ・アイズ』の感想でした♪
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