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『美女と野獣』(2017年)/ディズニーの名作アニメ作品を実写化。エマ・ワトソンとダン・スティーブンス共演。【ネタバレあり】

今日の映画は『美女と野獣』です。

ミュージカル映画、特にディズニーのミュージカルがちょっと苦手なので、ノリについていけるかやや不安がありました…。

今回は野獣を演じているダン・スティーブンスが目当てです(*^-°)v

ダン・スティーブンスがメインキャラの1人を演じていた『ダウントン・アビー』が大好きなのです。

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『美女と野獣』

基本情報

監督:ビル・コンドン

出演:エマ・ワトソン/ダン・スティーブンス/ルーク・エヴァンス(『ガール・オン・ザ・トレイン』

製作:2017年/アメリカ

監督のビル・コンドンは『シカゴ』『ドリームガールズ』で知られるミュージカル映画を得意とする監督です。

ヒロインのベルを演じるのはエマ・ワトソン

みなさんご存知のハリポタシリーズのハーマイオニー。子供のころから可愛らしかったですが、美貌を保ったまま大人に。

よかったよぅ。ちゃんと成長してくれて(ノ△・。)

成功すると不幸に見舞われる子役が多いから、安心しましたよ。すっかり近所のおばちゃんみたいよ( ̄▽ ̄) ニヤ

中々ハーマイオニーのイメージが抜けず少し前まではまだあどけなさを感じることもあったのですが、今作ではすっかり大人の女性だった。

色気がたっぷりというタイプじゃないけど、知的な感じがして。いつのまにか、もう27歳なのねΣ( ̄ε ̄;|||・・・

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一方、ベルの恋のお相手、野獣を演じるのはダン・スティーブンス

『ダウントンアビー』を途中降板したのはハリウッド進出が理由だと言われてましたよね。

ダンの降板は『ダウントン・アビー』の大ファンの私には哀しい出来事だったのですが、この成功はとても嬉しい(*^-^)ニコ

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あらすじ

名作ディズニーアニメ「美女と野獣」を、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン主演で実写映画化。「ドリームガールズ」のビル・コンドンがメガホンをとり、呪いで野獣の姿に変えられた王子と美しく聡明なヒロインのベルが惹かれ合っていく姿を描く。魔女に呪いをかけられ、醜い野獣の姿に変えられてしまったひとりの王子。魔女が残していった1輪のバラの花びらがすべて散るまでに「真実の愛」を見つけなければ、永遠に人間に戻れなくなってしまう。希望をなくし失意の日々を送っていた野獣と城の住人たちの前に、美しい町娘ベルが現れる。自分の価値観を信じて生きるベルは、恐ろしい野獣の姿にもひるまず、彼の持つ本当の優しさに気づいていく。

美女と野獣 : 作品情報 – 映画.com

予告はこちら。


エマ・ワトソン 映画 『美女と野獣』 予告編

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感想(ネタバレあり)

ダン・スティーブンスを主に目当てとしていたのですが、彼が演じるのは野獣

面影を感じることもありましたが(目元とか、まれに)ほとんどのシーンでけむくじゃらの大男Σ(・口・)

声も野獣っぽく加工されていたのでした。元々の声を知ってるからなんとなくわかるけど┐( ̄ヘ ̄)┌

ダン・スティーブンスの登場はクライマックスで呪いが解けるシーンまで待つことになりました(;^_^A アセアセ・・・

そんな誤算はあれど楽しんできました。

ミュージカル映画はそんなに得意なジャンルではないものの、おとぎ話の世界が実写で再現されるというのは、やはり心惹きつけられるものがあり。あっという間に世界に引き込まれて130分間夢中だった。

以下はネタバレしつつ、思ったことをつらつら書いていきます。

風変わりな女の子ベル

小さな村に住むベルは美しいけれど風変わりな女の子。

狭い村社会に馴染めず広い世界を夢みていた。

ベルの住んでいるところは田舎の小さな村。

女の子には読み書き不要だと考える大人も多く、ベルが幼い少女に読みを教えているとひどく非難される。いつも本ばかり読んでいるベルは村人からは「変わり者」扱い。

冒頭のシーンはそんな村人とベルの微妙な関係性が表現される。

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村人が遠巻きにして「変わった子」と噂していても揺らぐことのない自分自身をしっかりと持ったベルはひそひそ噂話をする村人たちを気にするそぶりも見せず、まっすぐに顔をあげて背筋を伸ばして歩く。

そしてベルの”勇ましさ”も印象に残ったかなぁ。父の異変を感じて白馬を駆っていくところ。森の中で狼に棒を持って立ち向かっていくところ。

揺るぎない自分を持つ女性だからこそ、恐ろしい外見をした”野獣”を恐れることなく、外見に惑わされることなく野獣の内面の優しさを感じ取ることができたのでしょうね。

悪役があくどすぎて驚いた。

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ベルに恋するナルシストで自信家のガストンがあまりにあくどいので少々驚いた(⌒▽⌒;)

ディズニー映画は悪役もそんなに悪くないイメージがあったのですが、そうではないのね。

俺の子どもを産めとベルにしつこく迫り(←キモイ(`ε´)ぶーぶー)、

ベルの父親を木に縛り付けオオカミに食わせようとしたり、

アガットという村人に助けられてなんとか戻ってきたベルの父を今度は精神病院送りにしようとしたり、

村人を先導して野獣の城に夜討ちをかけたり、

背後から野獣をだまし討ちしたり(≧ヘ≦) ムゥ

イヤなヤツであっても愛すべきところもそのうち見えてくるんではないかナ…と思っていたら…

 

話が進むにつれてあくどさが増していくではないか…!

 

アニメ版は細かいストーリーは忘れているのですが、アニメでもあんなだったかな。

ナルシスト全開なのはまだ微笑ましくもあったけど、ベルの父親の殺人未遂をやらかして以後の行動が驚きの連続でしたよハッ!(`ロ´;)

ディズニーは甘くないってことがわかった(*`д´)b OK!

そうそう、ガストンを崇拝するル・フウとの関係が同性愛を描いているということでマレーシアでは上映禁止になったようですが、”ほのめかす”程度ではっきりそうとは描かれていなかったです。

事前にそういう情報があったからそうかな?と思ったくらいで。

ただ、召使いの中に複数の黒人が含まれていたりするのは配慮がされているのかなとは感じました。

一昔前だったらヨーロッパを舞台にしたおとぎ話に黒人が登場することはありえなかった気がする。アニメ版はどうだったかは記憶にない!

 キャラクターたちがかわいくて笑顔になった!

『美女と野獣』と言えば、魔女の呪いでモノに姿を変えられてしまった家来たち。

これがいいんです!!

CGがぎこちないって評価も見ましたが、私は気にならなかったな。

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彼らが登場した瞬間からその動きにくぎ付けだった(*´∇`*)

実写で再現されると本当に彼らが生きているみたいで存在をリアルに感じられたましたよ。それぞれが強い個性を持ってて、彼らの登場シーンは存分に楽しませてもらった。

メンバーはこんな感じ。

  • 執事のコグスワース=置時計(イアン・マッケラン)
  • 料理番のポット夫人=ポット(エマ・トンプソン)
  • 給仕長のルミエール=燭台(ユアン・マクレガー)
  • メイドのプリュメット=箒(ググ・バサ=ロ)
  • 衣装係のマダム・ド・ガルドロープ=衣装たんす(オードラ・マクドナルド)
  • 音楽館のカデンツァ=ピアノ(スタンリー・トゥッチ)
  • チップ=ティーカップ(ネイサン・マック)

あとフルフルという犬もいました。フルフルは椅子です。ピアノ弾くときに座る。

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一番好きなのはベルが一人で食事をするシーン。

家来たちが踊って歌うショー仕立てのシーンは観ていて心から楽しくてニコニコだった(*´∇`*)

あとは終盤の、ガストンに先導されて野獣退治に城になだれ込んできた村人たちとのバトル。それぞれが自分たちの個性を生かしつつ、戦ってるのが可愛らしかったなぁ。

置時計のコグスワースがえっちらおっちら歩く姿もユーモラス。城の執事をつとめるコグスワースは生真面目で大きなことを言う割には、いざという時に気弱でそのギャップも面白くて好きだった。

それからティーカップのチップ坊や!ちょうど人間の鼻に当たる部分に取っ手があるのも妙に笑えるし、ママのポット夫人が「割れちゃうわよ。」と心配していたようにかなりやんちゃなようで、実際にちょこっともう割れてた(笑)

バラの花びらが全部散ってしまって呪いが永遠のものになり、家来たちが「もう動けなくなる。」という緊急時に各々が大切に思う人(というかモノ)の元へ必死に近づこうとするシーンも好きだった。

恋人であったり家族であったり。最後の時は大切な人と一緒にいたいよね。

魔女の呪いが解けて人間に戻った時に”名残り”が残ってて、カデンツァが鍵盤を飛ばして戦ったせいか歯が抜けてしまったり、コグスワースの髭が歪んでいるのも笑った。ルミエールの髪が少し燃えてるのも(>▽<)b OK!!

演じているのもユアン・マクレガーエマ・トンプソンイアン・マッケランスタンリー・トゥッチらの名優がずらり。イアン・マッケランはたまにダンブルドアと混同するのですが、ガンダルフです。

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『景色が違って見える。』

母を早くに亡くし、無慈悲な父親に育てられたために薄情で粗暴だった野獣がベルの影響を受けて変わっていく。

ベルも母を幼い時に亡くしているので、寂しさがわかる部分があったのかな。

大けがをしながら身を挺して狼から守ってくれたしね。

粗野に見えた野獣が実は読書家だったというギャップもツボだよね。村では本の虫は変人扱い。しかし突如として現れた本仲間。これはテンションがあがる。

それにしても威嚇したり怒鳴ったり乱暴だった野獣が、いそいそと恥ずかしそうに移動してベルの隣でご飯食べ始めるシーンは 可愛いかったなぁ(*´∇`*)

 

「景色が違ってみえる。」

 

ベルと庭を散歩していて思わず野獣がつぶやいた言葉。何気ないシーンだけれど、好きなセリフ。

いつも観ていたはずの景色であっても好きな人と一緒に観るだけで輝いて見える。あるある(¨*)(・・*)ウンウン

野獣はもうベルに恋していたのですね(*^-^)ニコ

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『美女と野獣』の名シーン。ベルと野獣のダンス。

見つめ合う二人の目には互いに相手への想いが宿り、煌めく星空を舞うようにダンスするシーンは見とれるほど美しかった。隣の女性がここで号泣してましたよ(*^-^)ニコ

「恐ろしく醜い野獣の姿では誰かに愛されるはずはない。」

閉ざされていた野獣の心はベルによって徐々に溶かされ、家来たちに後押しされて野獣はベルに愛を伝える。

ベルはまだ野獣を愛してはいなかった。しかし今はまだでもいずれ思いが通じるかもしれない。その可能性がかすかに見えたとき…。

ベルの父が危機にあることがわかり、野獣はベルを城の外に出すことになるわけですが…。

「戻ってこないかもしれない。」

と、思ってもあえて手放してあげる。自由にしてあげる。

それって自分よりも相手を思うがゆえの行動。

美しいけれど薄情だったかつての王子様は、いつのまにか心優しい紳士に変わっていたんだね。

私はここでじんわりと泣きました(ノд-。)クスン

私のツボって「好きなのにあえて相手を思って手放す。」「身を引く。」というところにあるらしく、映画を観ていてそのようなシーンが出てくるとほぼ泣きます。

だからベルが戻ってきたのを見た時の野獣の驚きと、その次の瞬間に訪れた喜びの表情は感慨深く、結末がわかっていても呪いが解けて王子様が現れた瞬間(マシュー!)は胸が熱くなってしまいました(T-T)

そんなわけで観る前は「ノリについていけるかな…。」と不安だったのですが、なんだかんだと存分に楽しんだのです。

ちなみに 『美女と野獣』は2014年にレア・セドゥ主演で映画化されましたが、この作品は耐えきれずに途中で観るのを止めてしまいました…。

▼野獣を演じたのはヴァンサン・カッセル。

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