今日の映画は『スネーク・フライト』
とても好きなのですが、表立って「好き」と言いづらい映画の一つ。とてもアホらしい内容ですが、堪らなくクセになります。
10年以上前の映画ですが、会社の最寄り駅に貼られていたポスターの、
『ヘビがハイジャックする!』
というキャッチコピーに心をわしづかみにされ、気になって仕方なくてDVD化を待つとか悠長なことを言っておられず、サービス料金でしか映画を観ない私が珍しく1800円を払って劇場に足を運んで鑑賞した作品なのです。(レディースディまで待てなかった。)
今もたまに見返したくなるのですが、またレンタルしてしまった…。もう何度目だ?もういっそDVDを買うべきではなかろうか(笑)
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Contents
『スネーク・フライト』
基本情報
監督:ディヴィッド・R・エリス
出演:サミュエル・L・ジャクソン/ネイサン・フィリップ
製作:2006年/アメリカ
主演はキングコングでコングとにらみ合ったサミュエル・L・ジャクソン。
参考>>『キングコング 髑髏島の巨神』/次から次に巨大な怪物が襲ってくるハイテンションな怪獣映画。【ネタバレあり】
監督は『デッドコースター』や『セルラー』のディヴィッド・R・エリス。
限定された特異な設定のなか、次から次に奇抜なアイデアを盛り込んで飽きさせない演出が特徴で、真面目にバカなことを描いている感じがとても好き。ただ、残念ながら2013年に60歳の若さでこの世を去ってしまいました…。
代表作の『セルラー』。上腕部の動脈をサクっとやれば、ジェイソン・ステイサムだって倒せることを、この映画から教わりました。
あらすじ
ハワイでバカンスを楽しんでいた青年ショーンは偶然(小物にしか見えない)大物ギャングのエディ・キムの殺人を目撃してしまう。
現場から逃げ出したショーンを(なぜか)たやすく割り出し、命を狙うエディ・キム一味。ショーンは間一髪のところを(なぜか)先回りしていたFBIのフリン捜査官に助けられる。
ショーンはフリンの説得に応じ、LAで検察側の証人として証言することを決意するが、なんとしてもショーンを消したいエディ・キムは、ショーンをLAに護送する飛行機の積荷に数千匹の毒ヘビをしのばせる。
高度一万メートルで一気に解き放たれたヘビが機内にあふれ、乗客たちはパニックになる!!
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感想(ネタバレ)
上空1万メートルでわざわざヘビを解き放つ!
もっと簡単に殺す方法は絶対にある!!
と、誰もが思うはず(笑)
そもそもの設定が荒唐無稽の極みなのですが、しかしこの映画決してバカにはできません。B級の王道をまっしぐらに、しかもかなりの猛スピードで走り続け、最後まで観客をひきつけて放さないのです。
B級映画のお約束もしっかりと守られており、ぱっと見ただけで、誰が死ぬのかもわかります。節操なくいちゃつくカップルや、嫌味なおっさんは絶対この手の映画では生き残れないのです(苦笑)
主な登場人物は…。
- フリン捜査官(サミュエル・L・ジャクソン)
- 目撃者ショーン
- 全くオーラのない大物黒人歌手(極度の潔癖症)
- その用心棒のトロイとリロイの兄弟
- チワワ連れの美女
- 赤ちゃん連れの美女
- 子供だけでLAに向かう幼い兄弟
- 新婚カップル(飛行機恐怖症)
- 嫌味なおじさん
- 謎めいたキックボクサー
- ベテランCA、男性CA、美人CAたち。
- 機長、副機長
はるか一万メートル上空でこのメンツが入り乱れて、ヘビと格闘を繰り広げることになります。
観客を楽しませるアイデアに溢れながらもB級映画の王道を押さえる。
搭乗口で乗客に渡されたレイに仕込まれたフェロモンに興奮し、攻撃的になったヘビたち。
色とりどりでさまざまな形態のヘビたちがシューシューいいながら、床を這い回り、天井から酸素マスクとともに降り注ぎ、そこら中の配線を噛みちぎっていく。
音もなく近づくので、見ているほうが「早く気付いてー!!」って思うこと間違いなし。
時折ヘビの視点らしきものも挿入されるのもみどころ。いかにも「あんたを狙っとるで!!」ってカンジで、そして、狙いを付けたら…。
シャー!! ってものすごく素早いの。
ええ?そんなところに??というところにまで噛み付きます。
首を噛まれ、お尻を噛まれ、目玉を噛まれ、舌に噛みつかれ、次から次にヘビの餌食となった乗客が死んでいく。
敵はヘビだけではない。逃げ惑い転倒した男の耳に、女のハイヒールが突き刺さるなどの痛いシーンもあります。
もちろん下ネタも盛り込まれていますよ。
トイレでいちゃついていたカップルはおっぱいを噛まれ、用を足していた男性は便器の中から顔を出したヘビにあそこを噛まれ、太ったおばちゃんは洋服の中に入り込み肌の上を這いまわるヘビの感触にウットリ?
お尻を噛まれて毒を吸い出そうと言う男性CAに「男にケツを吸われてたまるか!」と言う用心棒その1の存在も見逃せません。えぇ、どうせ吸われるなら美人に吸われたいですよね。(早く吸い出さないと死にますけれど。)
さらにベテランCAのグレースが赤ん坊を助けるために自ら犠牲になる、という感動的なシーンもしっかりと用意されています。
このグレース。見たことあるなーと思ったら『インシディアス』でガスマスクかぶってた霊能者ですね。
終盤では満を持して「アナコンダ」が登場。
チワワのメアリー=ケイトを犠牲にして逃げようとした嫌味なおっさんが頭からパクリと行かれます。(チワワ…(泣))
いくらなんでも食い意地張りすぎなアナコンダさん。
はい、おかしいと思います。
サミュエル・L・ジャクソンがヘビを相手に大活躍!
『ディープブルー』では早々にサメにぱっくりいかれたサミュエルですので、もしやこの映画でも早々とやられるのでは?と軽く心配はしていたのですが、そんな心配ご無用でした。
スタンガンやら消火器を持って果敢にヘビに立ち向かっていきます。
極めつけ。
「もう頭にきた、一匹残らず追い出してやる!窓をぶち割るぞ!」
はい、飛行機の中では絶対やってはいけないと思われます。
しかし操縦室に入り込んでとぐろを巻いているヘビたちに心底うんざりしたフリンはブチキレて、銃をぶっ放して窓をぶち割りヘビを吹き飛していく。
誰かが吹き飛ばされたら大変ですが、まずはヘビを追い出すことが最優先。細かいことは気にしてられないのです。
そしてこのテの映画ではほぼ確実に死んでしまう機長&副機長。この映画でも例外ではなくて、終盤まで粘りにねばった副機長さんもヘビにやられちゃいます。
そうなれば…。
ここもお約束で、素人がなんだかんだ言いつつもいともたやすく操縦しちゃうんですね。
大物歌手の用心棒トロイが2000時間以上の飛行経験を持つと主張し、操縦室に向かいますがトロイが経験あるのはプレステ2のゲーム、というオチ。
機体に大穴が空いた不安定な状態であるにも関わらず、見事に着陸を成功させます。
ほっと一息つかせたところで、最後にひと驚きさせられたと思ったら、ショーンとフリン捜査官それぞれが美人のCAさんといい感じになってハッピーエンド。
フリンが食事に誘うCA役にERのキャロル(ジュリアナ・マルグリース)が出演しているのも懐かしい限り。
本当に最後の最後まで、ツボを押さえた演出であきさせない映画でした。そして映画が終わって、エンドロールに入ってもB級精神は忘れないのです。あの変な歌が耳について離れません(笑)
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その他気になったこと
- 電子レンジでヘビをチン♪
- フェロモンたっぷりのレイに絡まったヘビが幸せそう(しみじみ)
- 操縦室の鍵をナイフでこじあける。(ハイジャック対策…)
- ヘビは変温動物だから熱探知機をすり抜けたらしい。
- 謎めいたキックボクサーがたいして活躍しなかった。
- 潔癖症とか飛行機恐怖症の細かい設定、必要か?
この映画ではヘビがハイジャックしましたが、ゾンビがハイジャックする『デッド・フライト』という映画がありますが、超つまんないのでまったくオススメしません(笑)
以上、『スネーク・フライト』の感想でした♪
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