本日の映画は『トゥー・ウィークス・ノーティス』
約10年ぶりに再鑑賞しました。
ストーリーは、水と油のような正反対の二人が出会って、反発し合いながらもいつしかお互いに相手を意識し始め…、というこの手のラブコメの王道のストーリー。
しかし、愛すべきダメ男を演じさせたら、右に出る者はいないというヒュー・グラントが本作でも期待を裏切らぬ、ダメ男ぶりを披露してくれており、彼のファンならば観る価値は十分。
あぁ、ヒューが素敵すぎて、顔がニヤけたヾ(=^▽^=)ノ
今回久しぶりに観て、気づいたこともあり、意義深い再鑑賞でした。
トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版/DVD/WTB-23418
Contents
『トゥー・ウィークス・ノーティス』
基本情報
監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント/サンドラ・ブロック
製作:2002年/アメリカ
監督は『ラブソングができるまで』『リ・ライフ』など何度もヒュー・グラントと組んでいるマーク・ローレンス。
関連記事:『ラブソングができるまで』/ヒュー・グラントが歌って踊る。
ざっとあらすじ。
ルーシーはハーバード大卒で優秀な弁護士。正義感に溢れ、慈善活動にも熱心な女性。熱心すぎて警察に逮捕されることもあるほど(汗)
頭はいいけど、勝気で頑固で理屈っぽく、しゃれっ気はなし。中華のデリバリーを頼むのに、お箸ひとり分だけなのがちょっと寂しいところ。
地元の公民館を取り壊しての再開発計画が進んでいることを知ったルーシーは、歴史的な建造物であり、住民にとっても大切な場所である公民館を守ろうと、開発を進めているウェイド社に、単身乗り込んで、CEOのジョージ・ウェイドに直談判。
そこで、たまたま弁護士を探していたジョージに気に入られ、破格の条件で雇用したいという申し出を受ける。
迷うルーシーだが、公民館の保全と、巨額の資金を使って慈善事業に取り組めるというジョージの言葉に、心を動かされ、ウェイド社の顧問弁護士となるのだった。
しかし、ジョージはルーシーにどうでもいいプライベートの相談をしたり、夜中に電話をして来たり…。
思ったような仕事ができないことに、我慢の限界を超えたルーシーはついに、2週間後に退職すると宣言するのだった。
後任も決まり、いよいよルーシーの退職の日が近づいて来る中、二人は寂しい想いを抱くが素直になれない…。
この先はネタバレしております。
<スポンサーリンク>感想(ネタバレあり)
とにかくダメ男ぶりがすごい。
フォーブスやGQといった一流誌の表紙を飾り、一見イケメンのやり手CEOのジョージが、実はダメダメ。
数々の映画の中で様々なダメ男を演じてきた、ヒュー・グラントですが、その中でもダメ男ぶりは上位に入ってくるのでは( ´_ゝ`)
一人では何も決められない優柔不断オトコ。
女好きで、実際にモテモテだが離婚調停中の妻もおり、仕事そっちのけで、常にどうでもいいことばかり気にしてる。
- 封筒は「リネン紙」「透かし入り皮紙」のどちらがいいか。
- マットレスの硬さ。
- 話をしたかったという理由で、深夜に電話。
- テレビ出演のための衣装選び…。
ジョージからは次から次に、そんなどうっでもいい質問や相談ばかりされ、電話は鳴りっぱなし。心が休まる時間もない。これは望んでいた仕事ではない。
そう不満をぶつけるルーシーにジョージは「以前は自分で決められたのに。君のせいだ。」とさえ、言うのでありました。
まるでルーシーをママ代わりにしてるようにも見えるΣ(´д`;)
強くてしっかり者のルーシーに、依存しまくりの「全人類一の自己チュー男(ルーシー談)」は彼女を辞めさせないために、転職活動の妨害まで行う。
ほんと、これがヒュー・グラントじゃなきゃ、サイアクな上司なのですが、ヒューが演じていると、こんなダメ男でも愛おしく思えるのが不思議です( ̄ー ̄)ニヤリッ
マットレスの上で跳ねるジョージ。
衣装が選べなくて、パンツ姿で困り顔のジョージ。
怒り心頭のルーシーにかみ合わない天然の質問を投げかけるジョージ。
そこかしこに、ヒュー・グラントの魅力的なショットが散りばめられており、それだけで心が癒される思いであります。
ダメ男の中に光るイイ男ぶり
基本的に、ストーリーを通じて、ほぼダメ男なのですが、それでもやはりキラリと光るイイ男ぶりがまたツボを刺激してくれます。
どうしても退職したいというルーシーの訴えに、しぶしぶ「優秀な後任を見つけ、きちんと引き継ぎを行うこと。」を条件にジョージは退職を許可する。
が、それとは裏腹に、思いがけず互いの話をゆっくりする機会ができたりして、少しずつ二人の距離が縮まってゆくのです。
二人がランチ食べながら、互いの嫌いなものを代わりに食べてあげるシーンとか、その動作が自然でいいコンビだなぁって思います。でも二人はまだまだ自分の想いに無自覚。
そして、なんだかんだ言いつつも、ジョージはルーシーには優しい。
- ルーシーが彼氏と別れた時は気にかけてくれ、クルーザーに乗せてくれる。
- 酔って寝てしまったら優しく介抱してくれる。(でも手は出さない!)
- 高速道路で渋滞に巻き込まれるなか、ルーシーがおなかを壊したときには、抱え上げて近くのRV車のトイレに連れてってくれる(笑)
- 迎えは自家用ヘリだ。お金持ちだからね。etc
普段ダメダメでやる気のないジョージとの、ギャップがそそります。
で、いよいよルーシーの後任として、ハーバード卒のジューンが採用され、才色兼備のジジューンの存在は、ルーシーの心をざわつかせ…。
もうこのあたりも王道の展開で、予想外の展開は何一つとしてありません。
ジューンの出現に動揺し、イライラして、ジョージとの関係を誤解して、大喧嘩して…。
そして、パーティーで美しく変身したルーシーの姿に思わずジョージが見とれてしまうっていうのも、また、王道。
普段、しゃれっ気のない女性が、魔法にかけられたかのように美しく変貌する。古今東西『シンデレラ』の時代から受け継がれてきた王道のパターン。ありがちと言われようとも、いいのです。
で、ちょっといい感じになる二人ですが、公民館を守ると言う約束を反故にされたルーシーはジョージを激しく非難。二人の関係は最悪にこじれたまま、ルーシーは会社を去ることに。
しかし、それだけでは終わらないのがまた王道。
突然、ルーシーの新しい職場に訪ねてきたジョージは、スピーチの原稿を読み始め、そこには「公民館を残す。」ことが書かれていた。
ようやく素直になったルーシーは走ってジョージを追いかけ、その胸に飛び込んでゆく。
理屈っぽい言葉を並べるルーシーの口を、ジョージが手でにゅっと止めるシーンもたまらないわ(*´∇`*)
そして二人は路上にて熱いキスを交わして結ばれる。
公民館を残すために会社をクビになり、貧乏になってしまったジョージは、ルーシーの狭いアパートで暮らすことになりましたが、アパートは狭いけれども、デリバリーを頼むときに「お箸を2つ」をオーダーできるようになったルーシーはとても幸せそうでした。
後ろでごちゃごちゃ言ってるヒュー・グラントもまた幸せそう(笑)
<スポンサーリンク>まとめ
「正反対のものが完全にしてくれる」とは哲学者ヨガナンダ(実在する人なのかは知らないが。)の言葉。
まさに正反対が互いを補い合って、完璧な関係になるというストーリーはこれでもか!というくらいの王道のラブコメだった。
相手役がヒュー・グラントじゃなきゃ、耐えられずに断念してたかもしれないが、最後までわりと楽しく観られてしまう。ヒュー・グラントが好きならぜひ、観て欲しい。
オープニングで、サンドラ・ブロックとヒュー・グラントの子供時代の写真が登場する。二人の現在の性格が幼いころから現れていて、いいオープニングだと思った。
お転婆なルーシーはとても愛らしく、おぼっちゃんなジョージのまるで王子様のよう(*´Д`*)
ヒュー・グラント、ヒュー・グラントとそればかり書いてしまったように、本作の魅力は主演の二人。特にヒュー・グラント。作品としての評価は別として、ヒュー・グラント見たさにまた観るかも(笑)
久しぶりに観て、気づいたこと。
ドナルド・トランプ氏とノラ・ジョーンズが本人役で出演している。
最初に観たころは、トランプ氏のことは知らなかったので、気づきませんでした。
そっか。トランプ氏は不動産会社を営んでるんだよね、確か。だから、ジョージと顔なじみなんだぁ。この頃から「とうもろこし」みたいな髪形をしていらっしゃいます。
ノラ・ジョーンズも本人役で出演。この映画を観たときはノラ・ジョーンズも知らなかったからなぁ…。パーティーでピアノを弾きながら歌っている女性がそうです。
その他、気になったこと。
- ヤマネコプレッツェル。(で、結局どんな秘技なんだろう?)
- ストリップ・チェス。(どんなゲームなんだ。野球拳みたいなもんだろうか。負けたら脱ぐ、みたいな?)
- タイトル「two weeks notice」の意味(※)
※「two weeks notice」とは2週間の退職予告ということらしい。会社を辞めるまでに2週間前までに言わないといけない、と法律で決まってるとのこと。
トゥー・ウィークス・ノーティス 特別版/DVD/WTB-23418
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