今日の映画は『アップサイドダウン 重力の恋人』です。
キルステン・ダンストとジム・スタージェス共演の幻想的な恋の物語。
設定がとてもユニークで、映像化された不思議な世界は観ていて引き込まれます。ストーリーに雑さはありますが、この作品のアイデアは好きです。
『アップサイドダウン 重力の恋人』
基本情報
監督:ファン・ソラナス
出演:キルステン・ダンスト/ジム・スタージェス
製作:2012年/フランス・カナダ
あらすじ
二重の重力に支配された、双子の惑星。
二つの星は手が届きそうなほどに距離が近いけれども、それぞれが逆方向の重力に支配されているので、決して交わることはない。
上の世界は裕福で、下の世界は貧困に苦しんでいる。
貧しい世界で両親を亡くし、養護施設で育ったアダムは、ある日、上の世界の少女エデンに出会い、二人は恋に落ちる。
ユニークな世界観
その設定については、よくよく考えるとつじつまが合わない部分もあるのですが、今までに見たことないような不思議で美しい世界が描かれていました。
空を見上げて頭上に広がるのは、上の世界の街の灯り。
それはまるで満天の星空のようで。
二人が出会った山頂でのシーンでは、二重の重力の作用で銀河のごとく雲が渦を巻く。
別々の世界の住人が同じ部屋にいると、天井と地面にそれぞれ人がいることになる。
まるで鏡の世界のような。
その幻想的な映像と世界観は観る価値がありました。
特に二人の出会いのシーンは好きだな。
それぞれが自分の世界の山の頂に立ち、手を伸ばせは触れそうに近い。
雲が渦巻き、雪が舞う。
そんな中にロープを渡して、下の世界にエデンを渡す。
面白いこと考えましたよね。まるで幻想的な絵画のような美しい世界が描かれます。
ただ、この映画は残念ながら、少々設定倒れな雰囲気も感じられました。
もう少し頑張ってほしかった。
ストーリーはちょっと雑な部分が気になりました。
ティーン向けなのかもしれないけれど、もうちょっと頑張ってほしかった。
再会したらエデンが記憶喪失になってたっていうのもベタすぎるし。
その記憶喪失が急に治ったり、妊娠したら重力の影響を受けなくなったり。
ちょっと唐突すぎる感じが否めません。
逆世界のものに触れたら燃えるっていう設定も、ちょっと無理がありましたね。
上の世界でご飯食べたら、おなかが中から燃えちゃいませんか…。
そういった粗さも気になりましたが、映像は本当に素敵だったので私は満足です。
エデンを演じたキルステン・ダンストは、今までそれほどかわいいと思ったことがなかったのですが、この作品ではめちゃかわいく見えました。
キルステン・ダンストは、かつて『スパイダーマン』で見せたような、さかさまでのキスを披露しています。
キルステン・ダンストと言えば、この作品を思い出します。
ヴァンパイアの少女を演じました。
トム・クルーズとブラッド・ピット、今から考えるととても豪華な共演ですね。永遠の命を持つヴァンパイアの苦しみや悲しみを描いています。
クリスチャン・スレーターが演じた役は、リヴァー・フェニックスが演じるはずでしたが、急逝してしまっためスレーターが代役をつとめました。
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