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『アポロ13』果たして彼らは地球に戻れるのか?宇宙に取り残された宇宙飛行士たちと彼らを救おうとする人々の実話を元にした熱い物語。

先日『王様のためのホログラム』でトム・ハンクスの困り顔を存分に堪能したのですが、そうするとさらにトムの困り顔が観たくなりました(笑)

トムの困り顔と言えば、『アポロ13』です。

第68回アカデミー賞において、編集賞と音響賞の二部門を獲得

当時トム・ハンクスは『フィラデルフィア』フォレストガンプ 一期一会』で二年連続でオスカーを獲得しており、3年連続の獲得が期待された作品でもありました。

もう20年以上前の映画になります。

もしかしたら観るのは20年ぶり、いや10年ほど前にもう一回観てるかな。いずれにせよ、かなり久しぶりの鑑賞となりました。

久しぶりに観ると、そこには随分と若いトム・ハンクス。

そして脇を固める俳優陣の渋さと言ったら!最高のメンツが揃っているのが本作の見どころの一つ。

ケヴィン・ベーコン、ゲイリー・シニーズ、エド・ハリス。

そして、ビル・パクストン。

www.huffingtonpost.jp

この映画を観た日の夜、ビル・パクストンの訃報を知った。

懐かしいなぁ、元気かなぁ。最近何出てるんだろう?って思ったばかりだったので、大きなショックを受けました。

まだ61歳。これからもっと渋さを増して、いい演技を見せてくれただろうに…。

ビル・パクストンのご冥福を心から祈ります。

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『アポロ13』

監督・出演・製作 基本情報

監督:ロン・ハワード

出演:トム・ハンクス/ケヴィン・ベーコン/ゲイリー・シニーズ/エド・ハリス/キャスリーン・クインラン

製作:1995年/アメリカ

あらすじ

 月面探査を目的とするアポロ計画が継続されているアメリカでは、引き続きアポロ13号打ち上げの準備が進められていた。やがて、ジムら3人の飛行士チームが乗組員に任命されるが、そのうちのひとり、ケンが風疹を患ったことから予備役のジャックが代替搭乗する。そして1970年4月11日、13号は月へ向けて打ち上げられた。しかし、順調に航行していた最中、酸素タンクが爆発する事故が発生。月面着陸はおろか、地球への帰還も困難な事態に。それでもジムたちは地球へ戻るために試行錯誤し、一方の管制センターでも彼らを無事地球に帰還させようと様々な対策を講じる。そんな中、生命線である13号内の酸素と電力が刻一刻と奪われていくのだが…。引用:映画 アポロ13 – allcinema

感想とみどころ(ネタバレあり)

当時の最新技術を使った映像と役者魂が燃える無重力状態での撮影

CG,VFX全盛の今の感覚からするとやはり「古さ」は感じる。「ミニチュア」っぽいなぁと思うシーンもある。

しかしアポロ13が打ち上げられるシーン。画面にシャトルの噴射が一面に映し出されるシーンは、今観ても見ごたえがある。このシーンを観たNASA関係者が、実際の打ち上げ時の記録映像だと勘違いしたというエピソードも伝わるほど。

無重力シーンの撮影には、NASAが「KC-135」という航空機を訓練用に改造して作った通称「嘔吐彗星」を使用。吐彗星」を用いて無重力状態を作り出し、撮影されました。(当時かなり話題になりました。)

航空機(=嘔吐彗星)を急降下させて無重力状態を作り出すのですが、その時間はなんとわずか約25秒間!

出演者たちは撮影のために600回近く飛行したのだとか!無重力になりながら、25秒間で演技って…まるで拷問みたい…つらい…。役者魂がメラメラと熱く燃えさかっておりますね^^;

ちなみに「嘔吐彗星」という呼び名は、搭乗者が乗り物酔いをして吐き気を催す者が多いため付けられた、とのこと。

渋い名脇役たち

この映画の最大の見どころは、ココじゃないかと思う。主人公ジム・ラベルを演じたトム・ハンクスはもちろんのこと、その脇を固める俳優陣が実に渋い(///o///)ゞ テレテレ

地上から飛行士たちをサポートする管制官ジーン・クランツ。常に冷静沈着で的確な判断を下す頭のキレる男だが、妻の手づくりのベストを着用するなど愛妻家の一面もちらりと見せる。演じたのはエド・ハリス。本作でアカデミー助演男優賞にノミネート

作品によってはつるつるだったり、ちょこっとあったりしますが、本作では生え際は後退しているものの、わりとしっかりとあります。(←恒例のエド・ハリスの毛髪チェック。)

そして、風疹感染の疑いのため宇宙に行けなかった男、ケン

ゲイリー・シニーズは90年代にハマった俳優の一人。『フォレストガンプ/一期一会』でもトム・ハンクスと共演していますね。その他には『スネーク・アイズ』や『ミッション・トゥ・マーズ』など。

宇宙に行けず不貞腐れて寝てたところに事故の報がもたらされ、その後は地上でオペレーションのシュミレートに従事。限られた条件下で、いかにして彼らを地上に戻すか、不眠不休でシュミレートに取り組む姿が印象的でした。

フレッドこと、ビル・パクストンはほぼ具合が悪そうでした…。(※無重力状態でゲ○吐くと大変なことになります…。)

ケンの代わりにミッションに参加することになった、ジャック

演じたのはケヴィン・べーコン

女と全裸でシャワーを浴びているシーンからの、腰巻タオル一枚での雄叫び&ガッツポーズというサービスショットあり。

↓『トレマーズ』は名作だと思います!!(きっぱり!)

宇宙空間での絶体絶命の危機

のちに「輝かしい失敗」と呼ばれるアポロ13の事故。

宇宙空間に取り残された者、宇宙に行けなかった者、地上で彼らを支える者たち。それぞれが其々の立場から、知恵を絞りあい、絶望的な状況からわずかな生存可能性を繋げていく様子は、これが実話なのだと思うと、ゾクゾクするほどかっこいい。

センターエンジンの故障、酸素タンクの爆発、電力不足等々。次から次にトラブルが相次ぐ。

「もう無理だ。」

投げ出したい状況でも、彼らは危機に立ち向かう。

足りないものは、その場にあるもので補うしかない。

酸素を確保するために「丸い穴」と「四角い穴」を繋げなければならないなら、宇宙船の中にある様々なものを組み合わせて穴を繋く。

コンピューターが使えない状況でも、窓から見える地球の位置を見て、合せることによって機体の角度を安定させる。

電力が足りなければ、確保する方法を見つけ出す。

大気圏への突入角度が浅ければ宇宙に弾き飛ばされ、深すぎれば燃え尽きる。しかもパラシュートは凍結、熱シールドはひび割れ、着水地点は台風警報が出ている。絶望的な状況下で、果たして彼らは生還できるのか?

「これはNASA最大の危機だ。」という職員たちに対し、ジーンは言う。

「私はNASA最大の快挙を信じている。」

かーっこいい!∑d(≧▽≦*)OK!!

大気圏突入し、通信途絶から3分経過すれば失敗だという状況で、4分が経過。ねばる、ねばる(笑)。

結果を知ってるだけに引っ張りすぎな感じもしますが、それでも飛行士たちと通信が回復した瞬間は感動的。

ケンの大きなガッツポーズ。じっと一人で椅子に座り、喜びを噛み締めそっと涙をぬぐうジーン。それぞれの喜び方がまたいいのである。

「台風はどうなったんや?」とはちょっと思いましたけれど。めっちゃ晴れてましたよ。

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その他、気になったところ。

 ジムのママの言葉。

ジムの母は高齢で認知症、普段は老人ホームで暮らしているのですが、息子の事故の報を聞いてさらりとこう言うのです。

 「洗濯機に乗って空を飛んでもジムは返るわ。」

母は強し。どんな状況でも息子を愛し、息子を信じるおばあちゃんの姿は胸に迫るものがありました。

 ちょこっと傷ついた顔に萌える

いよいよ大気圏突入かという時に、本来ジャックが座るべき場所にジムが座ってしまったとき。ジムは悪気がなくていつものクセでつい座ってしまったのですが、それを見たジャックが傷ついた表情を見せる。この顔がまたイイ(≧∇≦)b OK

ジャックは日頃は自信満々でイケイケな感じだけれど、ケンの代わりで準備不足の中のミッション参加、そして事故。メンバー、特にフレッドとの意思疎通はうまく行かない。ちょっと自信喪失気味…。

そんな中、席を取られてしまったと思ったジャックは「信用されてない。」と感じたのでしょうね。間違いに気づいたジムが席を変わると、嬉しそうな顔を見せるのもまた子犬みたいでイイ(*`д´)b OK!

冷静沈着なジム・ラベル

命の危機に瀕しながらも、常に冷静沈着なジム・ラベル船長の姿が印象的なのですが、これは彼が特別なわけではなく、どんな突発的な事態が発生しようと冷静に対処できる人間だけが宇宙飛行士になれるのであって、他の人であってもジムとおなじように対処出来るらしい。『オデッセイ』のマット・デイモンもそう。

体力や頭脳だけではなくメンタル面も厳しくチェックされるので、ああいう状況で動揺してしまう人は決して宇宙飛行士にはなれないのだそうです。途中でフレッドとジャックが口論になりますが、実際にはありえないシーンなんですって。ああいう場面で感情的になる人は選考で落とされちゃうから。へぇぇぇぇ!!って思いました。(私は絶対になれそうにありません(笑))

以上、アポロ13の感想でした。

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