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『幸せのちから』/愛する者がいるから、強くなれる。アメリカン・ドリームを実現させた父親の実話を元にした物語。

本日の映画はウィル・スミス主演の『幸せのちから』

ホームレスになってしまった男が、アメリカンドリームを実現する実話を元にしたお話です。

『幸せのちから』

基本情報

監督:ガブリエレ・ムッチーノ
主演:ウィル・スミス/ジェイデン・スミス
製作:2006年/アメリカ

あらすじ

5歳の息子を抱え、ホームレスにまで落ち込んだ男性が、証券会社の見習いとして採用され、半年間の無給の見習い期間を経て、正規雇用を勝ち取るまでを描いたお話。

実話が元になっていて、この男性は現在、自ら優良な証券会社を経営しているそうです。

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主人公のクリス・ガードナーをウィル・スミス、クリスの息子クリストファーをウィル・スミスの実の息子ジェイデンが演じていることで話題にもなりました。

二人は『アフターアース』でも親子役で再共演を果たします。『アフターアース』はイマイチなので、まったくオススメできませんが。ジェイデンくんの成長ぶりを確認したい方は見てみてください。背が伸びて、スタイル抜群です。

ウィル・スミスは『幸せのちから』で第79回アカデミー主演男優賞にノミネートされました。

『幸せのちから』の感想(ネタバレあり)

 ホームレスから這い上がる、嘘みたいな実話を元にした物語。

事業に失敗したクリスは家賃が払えずに家を追い出され、ホームレスになってしまいます。

子供を抱えホームレスにまで落ち込んだ状態から、這い上がってくることは並大抵の苦労ではなかっただろうと思う。

もしもクリスが一人だったら、ここまで頑張れただろうか?

大人の男性一人なら、もっと堕落してしまっていたかもしれない、と思いました。

愛する者がいるからこそ、強くなれる。

人間って、そういうところありますよね。息子のためにも、再びまっとうな生活を営めるようになりたい…。クリスの強い願い、父の、子に対する深い愛を感じます。

行くあてもないクリスは駅のトイレに座り込み、眠るクリストファーを抱きかかえながら涙を流す。

父親として、どれほど自分自身をふがいなく情けなく感じているのだろう?クリスの心情を想像すると、心が切り裂かれそうになる。

ホームレス生活から抜け出すために、クリスは目の前のチャンスを全力で掴み取ろうとする。

息子の世話をしなくてはならない分、クリスは自由に出来る時間が限られている。しかしクリスはライバルたちに負けないように、細かな工夫をして少しの時間も無駄にしない。その姿勢は仕事を持つ者には大いに刺激になるかもしれません。

お金がすべてではないけれど、お金がないと幸せにはなれない。

そんな側面があるのは事実ですよね。キレイごとではなく。

最低限度の衣食住が足りてこそ、人は心の余裕を持てるというか。最低限度の生活もままならず、生活に追われる状況では精神は疲弊してしまう。税金や借金の督促に疲れたクリスの、うつろな眼差しが印象的でした。

 クリスのことがなんとなく好きになれない。

しかし、実は私はクリスがあんまり好きになれませんでした。

子供を守るのに必死なのはわかる、わかるんだけれど…。

行列に割り込んだ他人には怒ってつかみかかるのに、自分は平気でバス待ちの行列に割り込んだところ…。あまりいい気はしない。

「借金や税金の督促をする人が悪者」のような描かれ方をしているところにも違和感がありました。大家さんは家賃収入で生計を立てているのです。仕事して給料が未払いだったら、抗議して払ってもらおうとするでしょう。それと同じことではないかな、と。

 過酷すぎる採用事情にびっくり。

半年間無給で働かせて、20人の中から1人だけ採用する、というアメリカの採用事情が過酷すぎて驚きました。

日本じゃ考えられないけれど、そのくらい過酷な状況を乗り越えられるパワーとハングリー精神を持ち合わせていないと、アメリカンドリームは達成できないのかもしれないですね。

私だったら速攻で脱落しそう…苦笑

 クリスご本人が登場。

ちなみに、この映画のモデルになったクリス・ガードナー本人が映画の最後にちょこっとだけ登場しています。

親子が手をつないで歩いてゆくシーンで、その横を通る男性です。本当にちょこっとだけ。

以上、『幸せのちから』の感想でした。

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