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『ドント・ブリーズ』/息もできない恐怖。おじいちゃんが怖すぎる||||||||/(≧□≦;)\|||||||オーノー!!

今日の映画は『ドント・ブリーズ』

予告を見て気になっていた作品を本日、観てきました。

TOHOのポイントが溜まったのでタダ(*^-^)ニコ

TOHO新宿はいい席が残っていなかったので、日比谷のみゆき座にて。劇場は半分くらい埋まっていました。今日クリスマスだけどね。クリスマスだからってロマンチックな映画を観る必要はないよね。

殺人おじいちゃんと強盗3人組との死闘を描いた作品。

今年最後の劇場鑑賞になりますが、なかなか楽しませていただきました。ホラー映画大好き(○゚ε^○)v ィェィ♪

おじいちゃんのキャラがかなり強烈な印象を残します。

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『ドント・ブリーズ』

監督・出演・製作 基本情報

監督:フェデ・アルバレス

出演:ジェーン・レヴィ/ディラン・ミネット/ダニエル・ソヴァット/スティーブン・ラング

製作:2016年/アメリカ

ざっとあらすじと感想。

画像1http://eiga.com/movie/85518/gallery/2/

自宅に大金を隠し持っている盲目のおじいちゃんの家に3人組が強盗に入ったら、そのおじいちゃんがめっぽう強かったんです!

実はこのおじいちゃんは元軍人。

盲目と侮ることなかれ。目は見えなくとも超人的な聴覚を持ち、かすかな物音で人の居場所を察知し襲い掛かってくる。

その経歴ゆえに銃器の扱いにも長けており、肉体もムキムキ。おじいちゃんとは思えない腕力の持ち主で素手でもぐんぐん締め上げてくるヽ(ヽ ̄□ ̄))))) ヒイィィィ!!!

盲目だから簡単に済むと思い込んでいた若者三人組を家の中に閉じ込め、灯りを消し、暗闇に追い詰め…。かすかな足音も聞き逃さず、息をするだけで居場所がばれてしまう状況の中、果たして強盗たちはおじいちゃんの家から脱出できるのか?

というお話です。

登場人物も場所も非常に限定されたお話で、逃げ場のない絶体絶命の恐怖を思う存分堪能させていただきました。とにかく、

おじいちゃんが怖すぎる||||||||/(≧□≦;)\|||||||オーノー!!

娘を誘拐したらその父親が元CIAだったとか、ペットの犬を殺したらその飼い主は伝説の殺し屋だったとか、侮っていたら実は…っていうパターンのお話がいろいろありますが、この作品もそのパターン。

孤独な盲目の老人は、ダークサイドに落ちたチアルート(注『ローグ・ワン』)でした。

▼チアルートについて知りたい方はこちらをどうぞ。

『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』/名もなき戦士たちがつないだ希望!

画像3http://eiga.com/movie/85518/

「盲目のおじいちゃん」という設定。映画のキャラなら善人でしかありえない設定だと思うのですが、そんな今まで常識や思い込みを見事に覆してくれました。

しかもただ強いだけではない。慈悲の心や良心を持ち合わせていない非情で狂気に満ちたおじいちゃんだったのです。

後半にはおじいちゃんの身の毛もよだつ「秘密」も明らかになり…||||||||/(≧□≦;)\|||||||オーノー!!という展開。

じっとりひたひたと忍び寄ってきて足元から這い登ってくるような恐怖も好きですが、こういうひたすら驚かされて、怖がらせてくれるわかりやすい恐怖も大好き。

引っ張りと、肩透かし、そしてガツンと衝撃。

その繰り返し。この手の映画が好きな人にはたまらないと思います!

これでもか!ってくらいねちっこくしつこく観客を楽しませてくれる殺人おじいちゃんの魅力?を最後の最後まで存分に堪能できる作品でした。

時間も短め88分と非常にコンパクト。

なーんにも考えずに思いっきり驚きと恐怖を楽しみたい人にオススメです。

以下はネタバレしつつ、思ったことをつらつらと書いてゆきます。

デトロイトの荒廃ぶり

f:id:sakuraho:20170326172758j:plainDon’t Breathe (2016) – IMDb

舞台はデトロイト。街の荒廃ぶりに驚きました。

かつては自動車産業で栄えた町だけれど、今は経済破綻してゴーストタウン化している、というのはニュースでも観たことがあります。

仕事がなくてどんどん町から人が出て行ってしまっているのですよね。そして治安も最悪。作品中にも荒れ果てて、人の姿がまったく見えない街並みが登場しました。

おじいちゃんの家もデトロイトの「過疎区」と呼ばれる場所にあり、周囲4ブロックはすべて空き家、人が住んでいないので警察も巡回しないような場所。

空き巣には利点かと思われましたが、逆に言えば「何が起きても助けはこない」ということでもあります。

たとえ銃声が鳴り響いたとしても気づいてくれる隣人はいないのです。

ロッキー、マニー、アレックスはそんなデトロイトで、空き巣を繰り返している。

人生を舐めた若者たちが、痛い目に合わされるお話かと思ってたら、強盗たちにもわりと深刻な事情があったりするのです。

f:id:sakuraho:20170326173045j:plainDon’t Breathe (2016) – IMDb

ここでちょっと3人組の紹介を…。

☆ロッキー☆ 

紅一点。父は失踪し、育児放棄と虐待を繰り返す飲んだくれの母とそのヒモから逃れて、幼い妹を連れてカリフォルニアに行くことを夢見ている。それゆえ、何としてもお金が欲しい。

☆マニー☆ 

ロッキーの恋人。乱暴者で短絡的。しかし、おじいちゃんに見つかった後は、ロッキーとアレックスを守ろうとするなど、情に厚い一面もちらっと見せる。

☆アレックス☆

父親が警備会社をやっていることを利用して犯罪に加担。法律知識も持ち合わせている。ロッキーが好き。ロッキーのために仲間に加わっている部分が大きい。

 

妹のためにも何としてでもお金が欲しいロッキー、ロッキーを守りたいアレックス。

観てるうちに強盗側に感情移入しそうになるのだけど、おじいちゃんにはおじいちゃんの、悲しい過去があって…。

強盗とおじいちゃん、どちらにも感情移入できてしまいそうなバランスが絶妙です。

おじいちゃんが自宅に持っているお金は、一人娘を車でひき殺され、その時に手に入れた示談金。

愛する娘を失い、たった一人で暮らす盲目で孤独なおじいちゃんのお金を奪おうとしたのだから、いくら同情すべき家庭環境があったとしても自業自得!…と思いきや。

「自業自得」の一言では済まされないような衝撃的なおじいちゃんの秘密が明らかになるのです…。

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おじいちゃんの秘密。

おじいちゃんはやりすぎだけれど、先に強盗をしたのはロッキーたちだから仕方ない。最初はそう思って観ていたものの、終盤で明らかになるおじいちゃんの秘密。

それが吐き気を催すほどの嫌悪感を抱かされるもので。

おじいちゃんへの同情はここですべて吹っ飛びましたよ!

f:id:sakuraho:20170326172948j:plainDon’t Breathe (2016) – IMDb

自分の娘をひき殺した金持ちの娘を地下室に監禁。

これだけなら、刑務所にも入らず金で罪を逃れたその娘を許すことができなかったから、というのならまだ納得ができますよ。

しかし、おじいちゃんの真の目的は別にあった…||||||||/(≧□≦;)\|||||||オーノー!!

スポイトに入ったアレ。

妙に生々しくて、しかも反撃くらって自分の口に突っ込まれてるし。

キモい!!!キモすぎる!!||||||||/(≧□≦;)\|||||||オーノー!!

誇張じゃなくて、本気で吐きそうになりました。

「神の不在を受け入れれば、人は何でもできる。」

おじいちゃんの言葉がしみじみと重みをもちました。

監禁部屋に観葉植物らしきものやクッションを並べて、居心地の良さに配慮がされているのもおじいちゃんのキモさをUP。

ロッキー、逃げて!!

画像2http://eiga.com/movie/85518/gallery/3/

もうそれしか、頭になかったわ。

終盤の畳み掛けるような展開も好きでしたね。

最後の最後まで息が抜けず、ちらっと語られたテントウムシやトランクのエピソードも生かされていました。

無事に金を手に入れ、妹とカリフォルニアに向かおうとするロッキーが目にしたニュース。

あぁ、おじいちゃん、まだ諦めてないなぁという不気味は余韻を残す終わり方。

あれ、続編あるかな?って思ったら…。

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続編製作決定したそうです。

なんと、やはり続編が作られるらしいです。

うーん、どうだろ。止めておいた方がいいような気もするし、殺人おじいちゃんの活躍もまた観てみたい気もする…。

スポイトを持って、ロッキーをカリフォルニアまで追いかけてくるんだろうか…。

うへえ、想像するだけで吐きそう<( ̄口 ̄||)>!!!オーノー!!!<(|| ̄口 ̄)>

耳だけじゃなくて鼻も敏感みたいで、クンクン匂いを嗅いで、靴を見つけるシーンも印象的だった。(ロッキーの足臭いのカナ?)

『ローグ・ワン』のチアルートも盲目ですが、シティ・ハンターの海坊主も盲目でしたっけ?座頭市も盲目。

イーサン・ハントやジェイソン・ボーンなら、盲目になっても強そう!

おじいちゃんはイラク戦争で失明したとしか説明されず、過去の経歴は明らかにされませんが、よほど凄腕だったんでしょう…。

 映画史に新たな伝説を刻んだかもしれない、強烈なおじいちゃんでした。

以上、『ドント・ブリーズ』の感想でした。

こちらもオススメ

盲目の女性が犯罪に巻き込まれてしまうオードリー・ヘップバーン主演作。

▼『暗くなるまで待って』

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