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『ボビー・フィッシャーを探して』/実話を元にしたチェスの天才少年の物語。

今日の映画は『ボビー・フィッシャーを探して』

殺伐とした映画を好んでみる傾向がありますが、ハートウォーミングなお話も好きです。

暗くて打ちのめされてどん底に突き落とされる重―い映画もいいのですが、そればっかりだと疲れてしまうので、たまにはこんな温かい気持ちになれる作品も。

実在するチェスの天才少年の物語です。 かわいい子供が登場する映画は大好きなのです(*^-^)ニコ

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 ボビー・フィッシャーとは何者か?

ところでボビー・フィッシャーって誰だろう?って思って調べてみました。

チェスの元世界チャンピオンで、IQ187とも言われる伝説のチェスプレイヤーです。

ある日、突然失踪してしまうなど非常に謎めいた人生を送ったことで知られていて、日本に滞在していた時期もありました。

フィッシャーは2008年に亡くなりましたが、彼の半生を描いた作品がトビー・マグワイア主演の『完全なるチェックメイト』です。

本作にはボビー・フィッシャーは登場しませんが、まるでフィッシャーを彷彿とさせるような天才的なチェスの才能を持った少年が主人公で、実話が元になっています。

▼『実話を元にした映画』をまとめてみました。本作も取り上げています。

【実話を元にした映画】嘘みたいな本当のお話!ヒューマンドラマ、実際に起きた犯罪を元にした作品など、真実の物語。

『ボビー・フィッシャーを探して』

基本情報

監督:スティーブン・ザイリアン
出演:マックス・ポメランク/ジョー・マンティーニャ/ジョアン・アレン/ローレンシュ・フィッシュバーン/ベン・キングスレー
製作:1993年/アメリカ

本作は実話を元にしており主人公の少年の父親の著書が原作となっています。

監督のスティーブン・ザイリアンは脚本家としても活躍しており『シンドラーのリスト』で第66回アカデミー脚色賞を受賞しています。

スティーブン・ザイリアン監督が書いた脚本は名作ぞろいなんです。主なスティーブン・ザイリアン脚本の作品はこちら。

  • レナードの朝
  • ドラゴン・タトゥーの女
  • マネーボール

あらすじ

実在したチェスの天才プレイヤー、ボビー・フィッシャー。

アメリカ人として初めてチェスの世界チャンピオンになったが、ある日突然姿を消してしまった伝説の人。

そんなボビー・フィッシャーを彷彿とさせるような、チェスの才能に恵まれた7歳のジョシュ。その才能に気づいた父はかつての名プレイヤーであるブルースに息子のコーチを依頼し、ジョシュにチェスの英才教育を受けさせ始める。

父親の期待通りにジョシュは力を付け、大会でも勝ち進んでゆくが…。

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感想(ネタバレあり)

一人のごくごく普通の少年がチェスに出会い、その天才的な才能を見出されていきます。

冒頭。公園で賭けチェス?(賭け将棋のチェス版?)に興味を示すジョシュ。

ほんの少しジョシュを見ただけで、公園チェスの常連ヴィニー(ローレンス・フィッシュバーン)はジョシュの才能を見抜く。「奇跡の瞬間」だと思う。

特別な才能に恵まれた子供が、その才能を生かせるものに出会う瞬間。

もしもあのときジョシュが公園チェスに出会わなければ、ジョシュの才能は誰にも気づかれぬまま、眠ったままだったかもしれない。

世の中にはそんなふうに、誰にも気づかれなかった天才がけっこういるのかもしれない。いや、「見出されること」も含めてが才能であり、「見出されてこそ」の天才なのか。発見されずに埋もれたまま人生を終えた人は「天才」とは言わないのか。「天才とは何ぞや?」しばし考え込んでしまった。

何が「子供のため」なのかというのは難しい。

子供の才能を最大限に伸ばしてやりたいと願い英才教育を受けさせようとする父と、大会で優勝することよりもジョシュが楽しんでチェスをすることを願っている母。

どちらの気持ちも共感できる。どちらも間違ってはいない、きっと。

チェス中心の生活を送るのは7歳の子供には厳しい。そうかとかといって練習を怠ければ大会で勝ち進むことはできない。父と母は対立することになる。

公園チェスが大好きなジョシュ、正しいチェスを身に付けるために公園チェスを止めさせたいコーチのブルース(ベン・キングスレー)。

ここでも対立が起こる。

「ただチェスが好きなだけ」、そんなジョシュの気持ちは置いてけぼりになってしまいます。

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ジョシュの父親だけではない。チェス大会では子供よりも親たちの方が必死の様相を見せる。子供は親からのプレッシャーに汲々としている状態だ。

親たちの必死さは怖いほどで、才能を伸ばしているつもりでメンタルを壊されてしまう子供たちはけっこういるのだろうな、、、と感じました。「子供のため」という大義名分を振りかざし、子供を追いつめていることに気づかない親も多い。

勝利にこだわることも大切だとは思う。しかし、もっと大切なことはジョシュがジョシュであること。

ジョシュの父親も一時期はスパルタが過ぎるような雰囲気もありましたが、徐々に冷静さを取り戻し、大きく構えてジョシュを見守るように変わってゆく。

ジョシュが本当にいい子なのですよ。ピュアで優しくて賢い子なのです。チェスをしているときの大人顔負けの心理戦を仕掛ける真剣な顔。チェスを心から楽しんでいるときの無邪気な笑顔。いずれの表情も強い印象を残します。

強力なライバルとの対決でのジョシュがした提案、負けたジョナサンを気遣うような眼差し、自分より年下のモーガンへの言葉…。

彼の言葉や行動の端々に優しさとピュアさを感じて…なんていい子なの(w_-; ウゥ・・

と、うるうるっとしてしまいました。ジョシュはスポイルされることなく、チェスを楽しみながら成長して行ける…。明るい未来と希望を感じさせるラストシーンでした。

以上、『ボビー・フィッシャーを探して』の感想でした。

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