現在、ブログ記事の移転修正を行っております。そのためデザインの崩れが発生しております。

『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』/きっと、それが運命だった。

本日の映画は『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』

イーサン・ホークとジュリアン・ムーアが夫婦役で共演しています。二人とも大好きな役者さんなんですよ。これはぜひチェックしなければ!!というわけで、鑑賞しました。

ちなみに私のイーサン・ホークのファン歴は20年以上です。出演作で一番好きなのは『ガタカ』、その次が『生きてこそ』です^^

ジュリアン・ムーアはアカデミー主演女優賞を獲得した『アリスのままで』など、良作への出演も多いのですが、たまに「はぁ?!」ってなる作品もあります。私が一番「????」となった作品は『フォーガットン』。意味不明さは思わず笑いがこぼれてしまうヘンテコ映画(※ジャンル的にはサスペンス?かな、一応)。私にとって忘れえぬ一本です。

▼頭の中が???でいっぱいなヘンテコ映画『フォーガットン』

ヒロイン・マギーを演じたのは『フランシス・ハ』のグレタ・ガーヴィグ。

3人の魅力的な役者の共演がみどころです^^

不倫略奪愛、しかも、略奪したけどやっぱりいらないので、返しますっていうストーリー。まあ、返されてもいりませんけどねぇ∑( ̄皿 ̄;; ンガァーーー!!!

<スポンサーリンク>

『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』

監督・出演・製作 基本情報

監督:レベッカ・ミラー

出演:グレタ・ガーヴィグ/イーサン・ホーク/ジュリアン・ムーア

製作:2015年/アメリカ

ヒロインのマギーを演じたグレタ・ガーウィグは、他の作品でも印象的な役を演じており、今後がとても楽しみな女優さん。

エル・ファニングと共演した『20センチュリーウーマン』では、真っ赤に髪を染めてパンクなお姉さん、

>>『20センチュリー・ウーマン』/1979年、特別な夏の物語。

『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』では、ナタリー・ポートマン演じるジャッキーのそばに寄り添う政府職員、ナンシーを演じていました。

>>『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』/ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞にノミネート。

あらすじ

NYの大学で働くマギーは、文化人類学者・ジョンと出会い、恋に落ちる。彼の妻ジョーゼットは教授として働くバリバリのキャリア。家庭を顧みない妻に疲れ果てたジョンは離婚を決意、自分の小説を好きだと言ってくれるマギーと再婚する。 数年後――娘も授かり幸せに見えた2人だが、仕事も辞め小説家の夢を追い続けるジョンとの結婚生活に不安を感じるマギー。一方、忙しいジョーゼットの子供たちの面倒を見るうち彼女とも親しくなり、彼女が“鬼嫁”ではなく知的で魅力的で、今でもジョンを深く愛していると気づく。ジョンはジョーゼッ トと⼀緒にいた方が、きっと幸せになれる…そう思ったマギーは【夫を前妻に返す】という、とんでもない計画を思いつく―。引用元:https://filmarks.com/movies/66656

 感想(ネタバレあり)

略奪した夫を元妻に返しますって、しかも返還話を元妻本人に持ちかけるって、無神経極まりない!!のですが、主人公マギーはわりと悪気はないのですよ。

マギーに「共感」できるか?と言えばできないのですが(←断言(笑))、この3人だったら、その展開もあるかもしれない、と思わせるほど「変わり者」ぞろいの登場人物たち。

f:id:sakuraho:20170203091747j:plain

出典:http://eiga.com/movie/

ヒロイン・マギー。

ちょっと変わった子。夫返還計画の前に、すでにまったく別のトンデモ計画を立てていた前科があり。それは数学の得意な友人ガイから精子を貰い受け、「体外受精」を試みようというプラン。しかも「自力」で(笑)ガイのアレをスポイト使って自分で注入するという…。うへえ!

と、いうのもマギーは男性と半年以上続いた経験がなく、この先もそのような男性を出会える可能性も低いと考え、年齢的にリミットではないのだけれど、ぎりぎりになって焦りたくないから体外受精に踏み切るという、ある意味「冷静」に自分を分析しており、「計画的」とも言える女性。

しかし、人生は計画通りにはいかないもの…。

マギーはイーサン・ホーク演じる、ジョンに出会ってしまう。

f:id:sakuraho:20170203092228j:plain

出典:http://eiga.com/movie/83863/gallery/

好きになっても仕方がない…。気がしてしまう。

当然ですが私は不倫肯定派ではありません。ただ、既婚者を好きになってしまうことはあるだろうし、理性では踏みとどまれない場合もあるんだろうなぁとは想像はできる部分があります。

何が言いたいかと言うと、あのね、実はジョンがいい男なんですよ。

まずイケメン。新進気鋭の文化人類学者で、作家志望。頭がいいので気の利いた話がさらっとできて。マギーがジョンの小説を褒めると、少年のように無邪気な笑顔を見せるという、モテ要素をてんこ盛りに兼ね備えてる男。

そして、

  • 「妻は氷のような女」
  • 「妻とは冷え切っている。」
  • 「夫婦関係は破たんしている」

まさに「不倫男あるある」発言を連発。極めつけは

「妻とは離婚する。君を愛している。」

運命の相手を見つけることを諦め、「体外受精」を試みようとしていた、まさにその時に、そう言われたら。

マギーが揺らいでしまったのも無理はない・・・気がする。

現妻よりも、ジョンのことをわかっている自分こそが妻にふさわしい!、彼の夢が私の夢!みたいになるのも無理ない、、、気がする。

f:id:sakuraho:20170203090443j:plain

出典:http://eiga.com/movie/83863/gallery/

ジョンの妻ジョーゼットはコロンビア大学の教授。仕事命で優秀だけど、男性に尽くすタイプではなく、家事や子供のことはジョンに丸投げ。気が強くて弁が立つ妻にジョンは頭が上がらない。。

学者同士のふたりの会話は、ちょっと意味がわからないところもあるけれど、ぐいぐい押してくるジョーゼットのパワフルなノリは大好きだ。強くてぶれない、個性的な女性。おだんごヘアもチャーミングだ。オスカー女優の確かな演技力が光ります。

<スポンサーリンク>

略奪婚から3年。現実が見えてきた。

f:id:sakuraho:20170203090508j:plain

出典:http://eiga.com/movie/83863/gallery/

略奪婚から3年、愛娘リリーを授かり、幸せいっぱいの家庭を築くはずだったのだが…。人生は思うようにはいかないもので。

あれほど「いい男」だったジョンは、口ばっかりで、いい加減で、面倒くさがりで、自分勝手で。頼りなくて…。っていうダメ男の要素も、てんこ盛りに兼ね備えていた。

小説家になるために仕事を辞め、マギーの都合も考えず、家事や子育てのみならず「稼ぐこと」まで押し付けてくる。

マギーはひょんなことから元妻ジョーゼットと対面することになるのですが、ジョーゼットは「氷の女」などではなかった。マギーはジョーゼットに好感さえ、覚える。しかもジョーゼットはジョンをまだ愛している。

「だったらジョンを返してしまおう。」と、マギーは考える。

で、いよいよ件の計画が発動されるわけです。

ジュリアン・ムーアの芸達者ぶりが素晴らしく、ジョンへの未練や揺れる複雑な心境が見事に表現されていて、よりを戻した後に、ジョンのために料理を取り分けたり食器を片づけたり、かいがいしく世話を焼いているのが微笑ましかった(*^-^)ニコ

現妻と元妻の間でころころと転がされているのはジョン自身なのに、マギーの夫返済計画に気付くと被害者ぶってブチキレ。ジョンのだめだめぶりも、だんだんと可愛らしく思えてくるので不思議。

面倒くさいことをせずに普通に別れたらいいんじゃないの?とは思いますけどね^^;

ラストのオチはなかなかニヤリとさせられました。

「人生の計画」なんてうまくはいかない。

でもきっと「それが運命だった」って思える日が来るのかも、ね。

視覚的な楽しみもあります。

f:id:sakuraho:20170203090341j:plain

出典:http://eiga.com/movie/83863/gallery/

本作品、絵がきれいなんです。

街並みがきれい。舞台はニューヨークのグリニッジ・ビレッジ

そして「青」が印象的に登場するシーンが多かった。

娘リリーとの入浴シーン、カフェのテーブルの青、ホテルのインテリアの青。深い深い青の印象が残りました。青い空の下で、青いポストに手紙を投函するシーンも好き。

マギーの服装もこてこて飾り立ててはおらず、シンプルだけれど可愛らしさがあるもの。特に深い青い色のコートが素敵でした。目で見て、楽しめる作品はとても好みです。

以上、『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』の感想でした♪

コメントを残す