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『生きてこそ』/極寒の地からの奇跡の生還劇。実話を元にした物語。イーサン・ホーク主演

今日の映画は『生きてこそ』

1993年公開の、今から20年以上前の映画ですが、かなり好きな作品で、繰り返し観ています。最初に観たのは高校生か、大学生の頃だったでしょうか。かなり昔です(笑)

内容は実に重いです。絶望感だけが、ひしひしと迫ってきますが、「自分だったら…」を考えずにはいられない作品。

1972年に実際に起きた事故と、その生還劇を元にしたお話です。

『生きてこそ』

監督・出演・製作 基本情報

監督:フランク・マーシャル
出演:イーサン・ホーク/ビンセント・スパーノ
製作:1993年/アメリカ

▽イーサン・ホークの出演作品

▽本作は実話を元にした作品です。

参考:【実話を元にしたおすすめ映画】嘘みたいな本当のお話!ヒューマンドラマ、実際に起きた犯罪を元にした作品など、真実の物語。

『生きてこそ』のあらすじ

1972年、ウルグアイの学生ラグビー・チームが、チリで行われる試合に参加するため、家族と共に飛行機でアンデス山脈を越えようとしていた。しかし、突然激しい揺れが襲い、機体は岩山に衝突し真っ二つになって墜落した。意識を取り戻した キャプテンのアントニオ(ヴィセント・スパーノ)は一面の雪景色の中に広がる惨状にたじろぐが、医学生のロベルト(ジョシュ・ハミルトン)やカリトス(ブルース・ラムゼイ)らと協力して怪我人に応急手当を行う。しかし、通信不能で捜索隊をじっと待つしかない状況だった。映画.com

ウルグアイの学生ラグビーチームの青年ら45名を乗せた飛行機がアンデス山脈に墜落。76日後に16名が生還した。

彼らはいかにして生きのびたのか…?実話を元にした人間ドラマです。

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感想(ネタバレ)

チリで行われる試合に参加するために、家族と共に飛行機で旅立ったラグビーチームのメンバー。

気心の知れた仲間たちとの賑やかな旅は、突如として暗転する。

バラバラになった機体、仲間や家族の死体。眼前に広がるのは一面の雪景色。

生存者たちは寒さに耐えながら救助を待つが、救助隊はやって来こず、ラジオで捜索が打ち切られたことを知る。水も食料も尽きた彼らが生き延びる為にしたことは?

「人が人を食べる」

やっぱり抵抗がありますよね。ぎょっとしてしまうというか、得体の知れない恐ろしさを感じます。

人喰いといえば、ハンニバル(『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクター)を思い出してしまいますし、映画・ドラマでは猟奇的な扱われ方をすることが多いですよね。『ザ・ロード』や『ラビナス』などもそうですね。

ですから、生き延びた生存者たちが世間の好奇の目にさらされ、批判され、傷ついかは容易に想像が出来ます。

映画の冒頭で、生存者の一人が言います。

「みんな、自分がその場にいたら食べなかった、というけれどそんなことに意味はない。だって、その場にいなかったのだから。」

重い言葉だなぁと思った。(※この冒頭の人物を演じているのが意外な人だったのですが、後で触れますね。)

安全な場所から人を責めるのはたやすい。わかりすく目に見える事実だけを取り出して、正否を論ずるのは簡単で。正義の立場から相手を責め立てるのは、むしろ快感でさえあるのだろうと思う。

「自分だったらしなかった。」

「自分だったらそのまま死んでいた。」

「そのまま死ぬべきだった。」

そんな言葉に意味はない。

寒さと飢えに苦しむこともなく、目の前で親しい人を亡くすこともなく。命が脅かされることのない安全な環境にある人に、自分の肉体を食べてでも、友に生きのびて欲しいと願う気持ち。死んでしまった友の分も生きなければ、という気持ちは理解できるものではないのだろう。

簡単に割り切れるものではない。そこには深い葛藤があり、苦渋の決断であったのだろうな、と思う。

本作では「人食い」をグロテスクな行為としては描いてはいません。

むしろ観ていて、尊い行為のようにも感じられます。

それはやはり、事故の被害者たちがラグビーというひとつのスポーツを通じて築かれた深い友情で結ばれているから、なのだろうと思います。

作品の中でチームのキャプテン、アントニオが言います。

「僕の肉体で君らが生き残れるなら食ってくれ」

この気持ちには共感ができます。

もし、私がその場にいたら・・・。

この想像も意味がないことなのかもしれないけれど、それを承知であえて言うなら。私の肉体で、大切な友人や愛する人の命が救えるなら。

私は食べられたってちっともかまわない。むしろ「食べろ」って命令しちゃうかな。私が死んでも、大切な誰かの命の一部となって、その人を生かすことができるなら、喜んでこの体を差し出します。

その人が生き延びて、素晴らしい人生を歩んでくれるなら、ちっとも悲しくないと思う。

あ、でもあくまで死後、ね。生きてるうちに殺されて食べられるのはイヤですよ。もちろん「おいしいから食べる」とか「ハンニバルに憧れて」とかもダメ。

食べものは仲間の遺体を食べることでなんとかしのぎますが、怪我の悪化や雪崩などで仲間たちは次々死んでいく…。

救助は来ないし、雪に閉ざされた場所に取り残されて、ここからどうするのか…と思ったら、なんと!山を越えて救助を求めに行くんですね!何の装備もないのに、アンデス山脈を越えるのです。まさに命がけ!

この映画では「神」という言葉が印象的に使われます。絶望的な状況の中で、彼らは「神」の存在を感じたのでしょうね。この極限の状況で2か月以上の長期間を耐え抜き、16名が生還するなど、確かに神の奇跡としか思えません。

『生きてこそ』まとめ

本作でナンドを演じていたのはイーサン・ホーク。若い。そしてカッコいい。イーサン・ホークは大好きな役者さんの一人なのですが、おそらくこの映画を観たのが、好きになったきっかけではないかと思います。(昔すぎて記憶が曖昧ですが苦笑)

ちなみに、冒頭で登場する生存者を演じているのはジョン・マルコヴィッチ。最初に見たときにはマルコヴィッチをまだ知らなくて、数年後再鑑賞したときにびっくりした記憶があります。

ジョン・マルコヴィッチにすごい似てるなぁ…と思ったら本人だったという…。マルコヴィッチは私の中で、ブルース・ウィリスと並んでハゲが魅力的な俳優さん。あとジェイソン・ステイサムとかも魅力的なはげですよね。

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