オモテの顔は高級テーラー、しかし、その正体は…?
本日の映画は『キングスマン』。
『ブリジット・ジョーンズの日記』のマーク・ダーシー役で知られるコリン・ファース主演のアクション映画です。
アクションのイメージがなかったコリン・ファースがキレッキレのアクションを披露してくれていますよ~、これがまた素敵なんです!ファン必見(*´∇`*)
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『キングスマン』
監督・出演・製作 基本情報
監督:マシュー・ヴォーン
出演:コリン・ファース/マイケル・ケイン/ダロン・エガートン
製作:2014年/イギリス
あらすじ
ロンドンの高級紳士服店『キングスマン』には裏の顔がある。
その実態はどこの国家にも属さない独立したエリートスパイの秘密組織。彼らは世界の平和と正義を守るために、日々困難な任務に就いていた。
ある日、有能なエージェントだったランスロットが殺される。その後任者を選ぶための訓練と選考試験を実施することになるが、ハリーは不良少年のエグジーをスカウト。
エグジーはかつてキングスマンのエージェントで、皆の命を救うために犠牲になった勇敢な男の息子だった。エグジーは過酷な試験に臨んでいく。
そしてハリーはランスロットを殺した犯人を追ううちに、世界的な大富豪リッチモンド・ヴァレンタインの恐るべき計画に気付く。
というお話。
実は「スパイ映画である」ということ以外、ほぼ前情報なしで観たので意外性にびっくりしてしまった。
今までのコリン・ファースのイメージからは想像できなかった内容です。スカっと爽快で、最後まで楽しめます。ただし、けっこうグロいシーンもあります…。
感想(ネタバレあり)
出典:http://eiga.com/movie/81623/gallery/2/
主演はコリン・ファース。
『ラブ・アクチュアリー』や『ブリジット・ジョーンズに日記』『英国王のスピーチ』などに出演している大スキな役者さん。
▼『英国王のスピーチ』ではアカデミー主演男優賞も受賞しました。
▼コリン・ファースの出演作について他にも記事を書いています。
本作、鑑賞前に想像していたような内容ではなく、驚きが満載で、個性的でスタイリッシュ、遊び心と毒をちりばめたような作品でした。
まさかコリン・ファースがハードなキレキレなアクションをやってるなんて思わなかったんですよ。なので話が進めば進むほど、驚愕させられるばかりでした。
まさかの武器で、バッタバッタを敵をなぎ倒す!
冒頭のランスロットが殺されるシーンで、まず度肝を抜かれたのです。
監禁されているアーノルド教授をスマートに無事に救出!…と思った瞬間にアレですよ。
まっぷたつ(笑)
しかも、殺ったのが、義足が武器になってる女、ガゼル。
ガゼルの義足は非常にキレのいい刃になっていて、相手方の手やら足やらを面白いくらいにスコン!スコン!と切り落としてゆくのです。切れ味バツグン!!
ガゼルを演じたソフィア・ブテラは『スター・トレックBEYOND』でも華麗なアクションを披露してくれています。
え?なにコレ??ちょっとヘン。しかもグロい。けど笑える。面白い!!
となりまして、
ちょっと気になって調べましたら、監督がマシュー・ヴォーンだったんです。(←ここで初めて気づいた!)
そう、『キック・アス』の監督マシュー・ヴォーンだったのです。うん、納得!『キック・アス』と似た空気感、世界観が感じられます。ブラックなユーモアと毒が満載!
『キングスマン』はスパイ映画の荒唐無稽な設定と展開を、徹底的にバカバカしく、かっこよく描いた作品です。
小道具がイチイチ、ツボにはまるんです。
盾にも銃にもなる傘、猛毒を仕込んだナイフが飛び出る靴…、腕時計も、万年筆も全部武器だから(笑)!
レトロとハイテクが融合していて、怪しさと楽しさが満開で。
そしてスパイ道具を使いこなす英国紳士のハリーが、最高にかっこいい!
コリン・ファースは『裏切のサーカス』でもスパイを演じていましたが、あの作品はシリアスでリアルなスパイを描いていて、派手なアクションシーンなんてなかった。
▼派手さはないけれど激シブの秀作。影の世界に生きるスパイの生き様と裏切が描かれます。
コリン・ファースははこの作品が初のアクションだったらしいです。
そうよね、いつもラブコメとかハートウォーミングなヒューマンドラマ、ちょっといいお話に出ているイメージだもの。
素敵な英国紳士の役ならぴったりだけれども、今回は英国紳士に加えてスパイっていう役どころ。いつもの英国紳士らしいスマートな佇まいはそのままで、荒唐無稽なアクションがプラスされてる。いや、本当にすごいし、面白かった!!
流れるようなアクションシーンが満載!
最初のランスロットのパートからアクションシーン満載の作品ですが、どれもすごいのです。
▽パブのシーンとか。
出典:http://eiga.com/movie/81623/gallery/7/
流れるように、まるで踊るように無駄のない動きで、次々と敵を倒していく。
そして、圧巻は教会での大殺戮のシーンですね。
信仰一筋に生きてきて、頭は固いけれども決して人は殺さなそうな人々が、リッチモンドのたくらみによって、狂暴化し、殺し合いを始める。
ハリーはその混乱の中で、ひたすら襲い掛かってくる人々を殺し続ける。
けっこうグロテスクなんだけど、ポップでスタイリッシュで、流れるような動きはアートでも見ているような感覚になりました。
たくさんの人が入り乱れているのに、ワンカットで撮ったかような演出になっており、計算しつくされた、素晴らしいシーンでした。
出典:http://eiga.com/movie/81623/gallery/3/
ハリーのパートと並行して進んでいく、エグジーの訓練と選考試験も見ごたえあり。
「師匠」とも言えるハリーとの出会いにより、また訓練を通じて鍛えられて変わってゆく少年の成長譚としても素晴らしいストーリーが展開されます。
飼っていた犬を殺す、というのが最後のテスト。
果たしてエグジーはクリアすることができるのか?エグジーの下す決断もみどころ。
(ハリーがあんなことになって、でも、本当はきっと無事に違いないと思って、いつ出てくるかなぁと待ちかねてたら、出てこなかったけど!(笑))
鍛えられて、すっかり成長したエグジーは、ハリーの代わりにリッチモンドの陰謀を止めるために、立ち向かう。
この映画でもっとも衝撃的だったのが、「花火」のシーンでしょうか。
あれはまったく予想もつかない描き方。
リアルに描けば、グロテスクで見てはいられないと思うけれども、あのおかげで笑えました。
”悪趣味”もセンスよく突き詰めると、こんなに楽しいのかって教えてくれる作品でした。
ラストの王女との絡みも悪趣味でいい!
アーサー役のマイケル・ケイン。マーリン役のマーク・ストロングもよかったなぁ。
あ、アーノルド教授を演じてたのがマーク・ハミルだってことは、あとから知りました。全然わかりませんでした。
(※マーク・ハミルはスターウォーズシリーズでルーク・スカイウォーカーを演じた俳優さんです)
▼リッチモンドを演じたサミュエル・L・ジャクソンのいつもの濃い~演技も見どころ
http://eiga.com/movie/81623/gallery/5/
▼サミュエル・L・ジャクソンのオススメの作品
▽マイケル・ケイン出演作品(優しげなおじいちゃんからは想像しにくい姿が見られます)
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続編『キングスマン ゴールデン・サークル』もあります。
▼すっかり一人前?スーツ姿も決まっています。マナーが紳士を作ります。
出典:http://eiga.com/movie/86303/gallery/3/
▼参考記事
人気スパイアクション続編「キングスマン ゴールデン・サークル」劇中カット公開! : 映画ニュース – 映画.com
以上、『キングスマン』の感想でした。
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